ユネスコ教育研究所編集長ピーター サートン氏に哀悼の意を捧げます

私がユネスコ教育研究所にいたとき研究室は3階でしたが、私たちは英国風に2階の住人と自分達を呼んでいました。その2階の住人のリーダー的存在が、ケンブリッジ大学大学院卒の言語学者ピーターでした。私はいつもピーターに英語の校正をお願いし助けてもらっていました。
10年以上も連絡をとっていなくて、イギリスの作家協会連盟からの連絡で漸くピーターにメールを届けたとき、彼は重い病状でした。stay safe stay happy これが彼が私にくれた最後の言葉となりました。

英語で出版するときは、またピーターが助けてくれる。いつかはユネスコ教育研究所に戻れる。そうやっていつかはいつかは、と思ってきた私に、「いつかはないんだ。今を精一杯生きなさい。」そうピーターが最期にメッセージをくれた気がします。

ユネスコ教育研究所の元同僚から、「機会をみつけてハンブルグに呼ぶからね 」とメールを頂いてからすぐに世界中でコロナのパンデミックが起こりドイツは今ロックダウン状態です。

「今をいきる」力足らずの私ですが、今できることを精一杯皆様とやらせて頂けたらと切にお願い申し上げます。